月10万円は稼げると人気の商標アフィリは、アダルトアフィリでも有効なのでしょうか?もし効果があるとすると、タイトルに作品名を入れて記事を書くと、おもしろいようにアダルト動画が売れていくはずです。
物販では商標アフィリエイトで効率よく稼げるが
物販のアフィリエイトでは、商品名を記事やブログのタイトルにしてアクセスを集める商標アフィリエイトという手法があります。商品名で検索をする人たちを一本釣りしてしまおうという作戦なのですが、実際にやってみると驚くほど簡単に商品が売れていくので、物販アフィリの初心者に人気があります。
商標アフィリエイトでいう商標とは商品名のことです。化粧品、育毛剤、健康食品、自動車、火災保険、家電製品など、ほぼすべての商品には商品名がついてます。その商品名で検索をする人たちを狙うのが商標アフィリエイトです。
商品名をキーワードにして検索をする人は、その商品が気になっている人です。どんな商品なのか知りたいと思っているのかもしれませんし、今まさに買おうとして価格の安いサイトを探しているのかもしれません。買ってすぐに壊れないか、商品の品質を探っていることも考えられます。
そうしたことから、商品名で検索をする人たちの多くがその商品の購入を検討していると予想できて、実際に予想通りの成果が上がることから、商標での集客はネットショップの重要なマーケティング戦略になっています。
商標で集客をする原理は単純です。検索者を呼び込みたいページが商標で検索されればいいのです。そのため商標アフィリエイトでは、商品名をタイトルにした記事を書きます。
そうすると、記事のタイトルに含まれるキーワードで検索をしたときに、その記事が検索リストの上位に表示されやすくなります。検索エンジンは、ページのタイトルに書かれた単語に関する情報が、そのページに書かれていると予想することが多いからです。
こうした、物販では強力な集客方法として知られている商標マーケティングですが、これはアダルトアフィリエイトでも応用することができるでしょうか。
たとえば「BenQ EW2780」で検索をする人は、BenQのディスプレイモニターを買おうとしているか、取説をなくした人でしょう。
どちらが多そうかと考えると、購入を検討している人たちです。
そして、商品が一つに限定される商標で検索をする人は、ほかの商品と比較検討をした結果、もうその商品を買おうと決めていて、最終確認をしている段階だと想像できます。
同じようなことがアダルト系の商品でもいえるのでしょうか。アダルト系の商品を買おうとしている人たちも、その商品を詳細に検討してから購入しようとして、商品情報を検索しているのでしょうか?
アダルトは商標アフィリエイトで稼げるか?
アダルト系の商品にも、そういう顧客行動がなじむ商品もあります。月額固定料金の動画配信サービスを購入しようとしているような場合です。こうした商品にはシステム上の疑問点などが出てくるので、いきなり感情にまかせて入会する人が多いとは思えないからです。
そんな商品を売るには、比較情報サイトなどで情報を提供すると、効果的に集客できるでしょう。しかし、そのほかのアダルト系の商品で、詳しく検討しなければ購入できないような商品があるでしょうか?
アダルト系はそもそもが欲望系の商品で、冷静な判断をしていたら買わなくてすみそうな商品が多いのです。特に差し迫った必要性もなく、あってもなくてもいい商品がほとんどです。
衝動買いされることが多く、冷静に必要性を検討するような商品ではないのです。ですから、買おうか迷っているうちに、欲しい商品が変わってしまっても、当の本人が気づかなかったりします。
というような状況になるのが、アダルト動画を代表とするアダルト系商品なのです。別に、最初に検索を始めた作品にこだわりがあるわけではないので、時間とともに知りたいことが変化していきがちです。
というわけで、衝動買いの要素が強いアダルト系商品では、物販のように商標キーワードを使って一本釣りをするというマーケティングは、あまりうまくいきません。タイトルに作品名を入れた記事を書いても、物販アフィリエイトのように効率的に売れるというものではないのです。
したがって、アダルトアフィリエイトの場合は、物販アフィリエイトのような感覚で記事のタイトルを決めてもうまくいきません。商品は売れないのです。
では、どういう考え方で記事のタイトルを決めればいいのでしょうか。
アダルトビデオは名物まんじゅう
官能小説家の睦月影郎は、著書「欲情の文法」のなかで「官能小説というのは、「セックスして気持ち良かった」ということを原稿用紙300枚に広げて書くのだ」と言っています。さらに、その300枚のうち、8割の250枚が濡れ場で、残りの2割は濡れ場を書くためのストーリーだと解説し、そのストーリーのなかに人物設定や事件の展開も含まれるわけなので、官能小説では予定調和の話が好まれるとしています。
ただ、小説だから2割もストーリーに割けるのであって、アダルトビデオの場合では、ストーリー展開が2割もあったら駄作と言われかねません。
睦月影郎氏は、これまでに400冊を超える官能小説を書いています。年間30冊、一時間に原稿用紙10枚4,000字を書くそうで、「登場人物にしてもストーリーにしても、セックスの行為にしても、基本的に私の作品はワンパターンである。それを何百冊も書くのだから、結局、私自身書くのが好きなのであろう」と話しています。
官能小説もアダルトビデオも、メインは濡れ場であってストーリーではありません。しかし、ストーリーの主軸として登場する人物設定は重要です。登場人物の個性によって、読み手や視聴者は感情移入をすることができ、濡れ場にリアリティが生まれるからです。
登場人物の背景や心の動きを語らないで、濡れ場、セックスシーンだけを抜き出してみると、やっていることはどの作品もほとんど同じで無味乾燥。まったくつまりません。
お土産のまんじゅうやせんべいも同じで、「○○名物」とか「○○名産」と銘打たないと、どこにでもありそうな、ただのまんじゅうやせんべいにすぎません。実際、中身はどこの名物でもほとんど同じです。ところが、それに背景を付けて「○○名産」というストーリーにすると、人間の心に響いて価値が上がるわけです。
アダルトビデオも同じです。「○○名産」の部分が女優名に変わりますが、「○○の」と作品に加わえるだけで、ほとんど同じ内容なのに、シリーズで10作も売れるアダルトビデオ作品になるのです。
以上のことが理解できると、アダルト動画のレビューが書きにくい理由が分かります。レビューが書きにくい理由、それは「どの作品もほぼ同じ内容だから」です。
いろいろな名物まんじゅうを取り寄せ、包装紙を剥がして外箱も捨て、個包装のフィルムも取り去ります。この状態で、各まんじゅうの上手な食レポができるのか?という論題と同じです。結論はすぐ出ますね。「無理」です。
アダルトビデオの場合、濡れ場の要素は限られています。同系統の作品では、違いはほとんどありません。それは、検索されるキーワードの種類を見ても分かります。
duga.jp/main/keyword.html
www.dmm.co.jp/digital/videoa/-/genre/
たくさんのキーワードが並んでいますが、人物設定や背景設定など、シチュエーション関連のキーワードを取り除いていくと、数多くの作品を峻別できるほどのキーワードは残りません。バリエーションは、ほとんどないのです。
全体を見てもそうなのですから、同じようなシリーズ作品だと、なおのこと区別がつかなくなります。ですから、各作品をレビューするのは難しいわけです。
アダルト動画のレビューは、シリーズ単位で書く
同じシリーズの作品を個別にレビューしようとしても、そもそも作品の内容が同じなので、主演女優とシチュエーションの解説をすると、もう書くことがなくなります。そんなレビューばかりを無理をして書き続けると、同じような内容のつまらない記事を量産することになってしまいます。
これは、重複コンテンツを嫌うGoogleに評価を下げられる大きな原因になります。苦労して記事を書いて、その結果サイトの評価が下がったのではたまりません。そんな記事は書かないのが正解です。
アダルトビデオは、シリーズごとに似た作品が作られるので、レビューはシリーズごとに書けばいいのです。そうすれば、まったくの重複コンテンツを避けることができます。
なかには、2話1シリーズとか3話1シリーズといった、作品数の少ないシリーズもあります。そんなときは、酷似したシリーズをまとめてレビューしてもかまいません。また、少しアイデアが必要ですが、自分でシリーズを作ることもできます。
シリーズ単位でレビューを書くときには、すべての作品に言及する必要はありません。むしろ、つまらないと思った作品は取り上げない方が書きやすいものです。
レビューのタイトルには、シリーズ名を入れても入れなくてもかまいません。それは、レビューの構成をどうするかによって変わりますが、基本的には、もっとも伝えたいことをタイトルにするのがいいでしょう。そうすると、ぶれずに記事を書くことができます。
シリーズ単位のレビューでは、作品の数だけ章立てができますから、そこの見出しに作品名を入れることができます。そうすると、レビュー全体のタイトルに作品名を入れなくても、作品名でも検索されます。レビュー中にシリーズ名を入れれば、シリーズ名でも検索されます。
アダルト動画のレビューで検索されやすいのは、作品名、シリーズ名、女優名などのほか、各シーンのプレイ内容を表したタイトルです。シリーズでレビューを書くと、そうしたキーワードが記事のなかに含まれます。
しかし、検索されやすいからといって成約率が高くなるわけでもないのがアダルトアフィリエイトの難しいところ。であれば、記事で伝えたいことを、端的にそのままタイトルにすればいいのです。
たとえば、こういうことです。作品中の各シーンを取り出し、小見出しにして解説をすると、1作品で結構なボリュームの記事になります。ちょうど、エロタレストのような「画像+シーン説明」を1つの小見出しにするわけです。シーンの羅列なので、構成を考えることなく記事ができていきます。
そうして書き上げた文章は、シリーズの全作品を紹介する記事になります。ですから記事のタイトルは、そのシリーズを一言で表現したものになります。「風船フェチ天国10作品を見て分かった風船破裂音の魅力」とかね。
アダルト系の商品は欲望系商品なので、検索者が使うキーワードは、そのときに検索者が一番求めているものになります。シリーズ単位のレビューは、そのアダルトビデオで提供できる欲望コンテンツが一通りそろっているので、検索されやすく送客しやすい記事になります。